「発見!千葉編集部」

新しい風を運ぶ真っ白なギャラリー「HAKO」

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千葉駅メインとなるエリアとは反対側の西口。8月1日にオープンした白い建物は「HAKO」と名付けられた小さなギャラリースペースでした。“真っ白な空間を使って遊ぶ”をコンセプトに、展示、イベント、お店、公演など枠にとらわれず様々なことを仕掛けていく場所です。体験や世界観を共有することに重きをおいた、新発想の、とことん自由なスペースが完成しました。発起人は東京でブランドプロデュースやデザインなどを手がける会社「MADE TO ORDER」の代表取締役、松永雄介さん。地元千葉で仲間たちと一緒に何かをしたい、と思ったのがHAKO誕生のきっかけでした。そこにNY在住のアートディレクター熊崎良さん、千葉で名物ショップを営む斎藤浩一さんという千葉出身の2人の仲間が加わりプロジェクトが動き出します。

真っ白な箱の、可能性は無限大

千葉駅西口から徒歩10分ほどの場所にあるHAKO。外装も内装も真っ白で、とってもシンプルな造り。「僕らはスペース、つまり箱だけを提供する立場。まっさらな考えでいたかったから、ここで何をするのか、内容は詰めたくなかったんです。“HAKOらしさ”はいらない。イベントごとに、アーティストや関わる人に空間を染めてもらえたらと思っています」。そう言う松永さん。「ギャラリー」と言いながらも、最終的には地域の方も巻き込んだコミュニティスペースのようにしたいのだ、と目標を語ります。「この辺りは年配の方も多くて、何やってるの? と覗き込んでくださるんですが、まだ自分事になっていない。様々な年代の方に楽しんでいただけるようなことをどんどん仕掛けたいです」。

「千葉で何かを」がプロジェクトのベースに

東京でビジネスをしながらも「千葉で何かしたい」という漠然とした構想は10年以上前から持っていたという松永さん。同時に、自分の純粋なクリエイティビティを発揮できるようなプロジェクトにも興味があったそう。普段はブランドや企業などに対してプロデュースやディレクションを行うクライアントビジネスのため、そういった想いがふつふつと湧いてきたと言います。この2年くらいで熱がグッと上がり、実際に物件も探すように。「東京は仕事をする場所という感覚だったから、このプロジェクトは別の場所でやりたいと思った時に、やっぱり地元でもある千葉しかないなって。東京から近いし、仲間がすでにやっているお店やコミュニティがすごく面白かったんです」。

ここには仲間がいて、ストーリーがある

HAKOのお隣は古道具屋さん、そのお隣はアンティーク・古着を扱うお店「ANDANTE ANDANTE」。住宅街のこの一角だけ洗練された空気感。プロジェクトを共同で行う仲間の斎藤浩一さんが経営しています。HAKOがテナントとして入ったスペースはもともと築40年の古いビルでした。昭和オフィスのような雰囲気だったのを、一部DIYしながら改装(2Fも現在オフィスへと改装中)。プロジェクトスタート時から、新しいところで綺麗なことをやろう、という考えはなかったそう。古いものが変わっていく様、新しい人が入っていく様もひとつの“ストーリー”だと思って、出来上がるまでをムービーに収めたりもしています。この場所に対する愛着と、仲間たちで地域を盛り上げていきたいという想いが感じられました。

自分も楽しみながら、アーティストの代弁者に

展示やイベントは、月2回程度、2〜3週間毎に切り替わっていく予定。チームの頭の中のストックからアイディアを出しています。オープン日にはアーティストのLevi Pata(リーバイ・パタ)氏を招きライブペイントを実施。取材時は、NY発の音楽メディア「Three Point Five Millimeter (スリーポイントファイブミリミーター)」のTシャツコレクションの展示&販売を行っていました。いずれも松永さんが応援し、信頼のおける友人たち。「イベント中は各アーティストのストーリーの代弁者にならなければいけない。だから僕らがまずどっぷり惚れ込むんです。そのせいか今回のTシャツは僕たちが一番買ってるかも(笑)。自分たちが楽しむというのが大前提ですよね」。

客人には必ず千葉の魅力をおもてなし

松永さんのこだわりが、もうひとつ。来てくれたアーティストは必ず泊まってもらい、千葉を楽しんでもらうということ。食事に連れて行ったり、お酒を飲みに行ったりして「千葉っておもしろい」という体験を提供したいのだそう。「僕も旅が大好きなんですが、現地の知り合いが町を案内してくれたことでその場所の理解度が高まり、もっと好きになった経験がある。そういう心地良さが自分の心に刻まれていることに気付いて、僕も千葉をホストしたいなと」。これまでも千葉への愛はあったけれど、どんなところがいいか、具体的にピンとくるものがなかったという松永さん。今は、仲間を通して美味しいお店を知ったり、自分自身で基地となる場所を作ったことでサイクルが生まれ始めたようです。

※写真は千葉駅前で直焙煎コーヒースタンドを営む豆NAKANOさん。イベント時に出店

みんなで作り上げる、千葉の未来

最後に何かメッセージはありますか? と伺うと、こんな答えが返ってきました。「HAKOから何かメッセージを発信したいと言うよりも、僕たちが楽しみながらやることに共感する人が増えてくれたら嬉しいなと思っています。みんなをぐいぐい引っ張って行ったり、カッコいいものを千葉に運んでいる、なんて感覚は全然なくて。自分たちを表現する場所がたまたま千葉だった。だから逆に皆さんから色々なインプットがほしいんです。たくさんの人に会って、お話がしたいのでぜひ足を運んでもらえればと思います」。都会に縛られないライフスタイルが注目され始め、地域発信のカルチャーも充実してきている今。HAKOを通して、千葉の未来がどんどん面白くなりそうな予感です。

●HAKO
住所:千葉県千葉市中央区新田町17-2
最寄駅:JR千葉駅から徒歩10分
営業時間:12:00~19:00 
※店舗はイベントなどに合わせた不定期オープンとなります。事前にお問い合わせのうえご来店ください。
定休日:水曜、木曜、年末年始
電話番号:043-356-3141
HP:https://www.h-a-k-o.com
INSTAGRAM:@hako_chiba  

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