「発見!千葉編集部」

近未来動物園!? 新アイディア満載の「千葉市動物公園」

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レッサーパンダの風太くんでその名を全国に知らしめた「千葉市動物公園」。千葉県内で市の運営する唯一の動物公園です。敷地面積34万平米(東京ドーム約7個分!)という緑豊かで広大な土地に、常時120種800点ほどの動物たちを飼育。ワシントン条約で指定されている希少種は60種、また県内随一の猿の飼育数を誇ります。さらに緑溢れる公園としての機能も持ち合わせ、園内でBBQができるなど癒しと憩いの場を提供しています。ただし、この動物公園が注目を浴びているのはそれだけの理由でなく、AIの導入など現代的な創意工夫でさらに新しい価値を生み出そうとしているところなのです。注目度No.1、気鋭の動物公園をお楽しみください。

知的欲求にアプローチ。動物園の新たなカタチ

園長の鏑木さんにお話をうかがいました。「動物を見て『可愛い』だけで終わってしまうのはもったいないと思っています。当園を通して、そこから派生する動物や自然にまつわる文化、芸術、科学を体験してほしいという想いがあります」。実際に様々なアイディアでイベントが行われているそうで、例えば秋には「ZOOフェスタ」という“動物文化祭”を開催。浪曲師を招いての公演や、動物関連のクラフトアートの展示・販売、音楽ライブの実施など動物園としては珍しい企画です。また、ライオンが吊り下げた馬肉に飛びつく迫力満点の「ミートキャッチャー」や、この地で採掘された縄文土器の展示など様々な角度から知的欲求を満たすイベントを企画しています。

※現在は大きなイベント、触れ合いなどのイベントは休止中です。

「Amazonほしいものリスト」で目に見える寄付

「時代に即したものをどんどん取り入れていきたい」。そう語る園長の鏑木さん。現在ICTを活用し、より効率的、効果的に飼育環境の向上ができ、教育の場やサービスを提供できるように取り組んでいます。また特に注目すべきは「Amazonほしいものリスト」の寄付制度。動物のため、来場するお客様のために必要なものをHP上でリストアップし、支援したいと思っていただいた方に購入していただくというシステムです。漠然とした寄付ではなく、どのような物が、誰のために、どのように使われるのか見えるため、より安心して、目的を明確にした寄付ができるというメリットがあります。お客様も一緒になって園と動物を守っていけるのです。

飼育員目線の360度カメラの動画を配信中!

360度カメラも「Amazonほしいものリスト」で寄付されたもののひとつ。これによって飼育員目線の至近距離映像だけでなく、動物の異常を監視できたり、普段飼育員ですら見たことのないような貴重な映像もキャッチすることが可能に。可愛らしい動物の動画はTwitterやYouTubeで配信中。アカウント登録者数もどんどん増えているそうです。また、緊急事態宣言が出た自粛期間中は「オンライン動物園」と称して一人乗りロボに搭載したカメラで園内を回りながら動画を解説付きで生配信し、実際に来園したかのような気分を提供。また、ウェアラブルカメラなどを整備したスマートグラスを利用して、近隣の小学校とネット中継をして遠隔授業も行うなど、まさに未来の動物園が現実に。

チーターのスピードを体感できるシステムを開始

今年、千葉市動物園には雄雌7頭のチーターが新たに仲間入りしました。チーターと言えば小さな頭部に丸目の愛らしい顔立ちと、ほっそりした身体。黄金の毛に黒斑、猫のような生態、そしてなんと言っても時速110kmにもなる足の速さが特徴。通常の動物園では狩りをする必要がないため走り回る姿を見ることはなかなかできないのですが、このチーターのダイナミックさを学んでほしい、という想いから、園では約140mものランコースの新設と、擬似餌を追いかけて疾走するという新しいシステムを導入。野生に近いチーターの生態を見ることができ、躍動感たっぷりです。現在準備の真っ最中。7月21日(火)より公開となります。

希少動物を守ろう! 繁殖&種の保存への取り組み

動物園の大きな役割のひとつに「種の保存」があると語る鏑木さん。園は「世界動物園水族館協会(WAZA)」に加盟(国内では9つの動物園&水族館のみ!)しています。この協会は動物の飼育環境の向上や、希少種の保存計画の策定などを行っていて、野生捕獲を極力なくすことも倫理規定に定めています。世界の他の加盟動物園との共同繁殖や、ブリーディングローン(動物の貸与)など健全なかたちで種の保存に取り組んでいるのです。今回のチーターも、頭数に限りのある国内の種の近親交配を避けるために、ヨーロッパ動物園水族館協会(EAZA)加盟動物園から搬入されました。園内ではAIを利用し動物の生態データを取得することで動物福祉や研究に役立てるという取り組みもスタートしています。

夏の暑さ対策&感染症対策は?

感染症の不安に続き、猛暑が懸念されている今年の夏。動物も人も快適に過ごせる工夫を、園長におうかがいしました。「感染症対策としては、オフィス内でも密を避ける、消毒を徹底するなど基本的な対策から、自動検温機や入場ゲートの消毒マット、ビニールシートなどの設置も行っています。また、猿など人に近い一部の動物のコーナーでは観覧場所を1m下げたり、屋内となる『動物科学館』の利用を制限したりしています。暑さ対策としては、毎年恒例のパラソルの設置はもちろん、人気のビュースポットである『展望デッキ』の“オアシス化”を計画しています。まだ詳しくはお伝えできませんが、AIや自然エネルギーを利用して暑さを吹き飛ばす仕掛けです。楽しみにしていてください」。

●千葉市動物公園
住所:千葉県千葉市若葉区源町280
最寄駅:千葉都市モノレール 動物公園駅から徒歩1分
営業時間:9:30~16:30(最終入園16:00)
定休日:水曜(水曜日が休日にあたる場合は翌日)、年末年始
電話番号:043-252-1111
料金:入園料 大人(高校生以上)700円、中学生以下 無料
※年間パスポートは 大人 2,500円
HP:https://www.city.chiba.jp/zoo/index.html

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