「発見!千葉編集部」

新春初笑い! 日本の大衆芸能を楽しむ

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みなさんは落語にどんなイメージをお持ちでしょうか。国民的長寿番組の「笑点」のような陽気な印象がある人もいれば、年配の方が観賞するものというイメージを持っていたり、理解するのが難しい、とっつきにくいと思っている人もいるのでは。実際には落語への知識がなくても老若男女問わず楽しめるように作られていて、一歩足を踏み入れるとどんどんハマっていってしまう底知れぬ面白さが。最近では若手が気軽に鑑賞できるイベントを開催することもあり、千葉県でも各地で落語会が行われています。今回は「新春初笑い」を楽しんでいただくため、落語の世界を覗いてみることに。千葉県出身の女流噺家、柳家花ごめ氏を訪ね、落語の魅力をうかがってきました。

若手噺家の柳家花ごめ氏に聞く、落語鑑賞のはじめ方

落語は江戸時代に始まり全盛を極めた大衆文化で、寄席(よせ)と呼ばれる演芸場や、現在は市民ホールなどで鑑賞するのが一般的。ただ面白話をするだけではなく、その情景が浮かぶような表現や仕草を伴いながら、声色を変えてひとりで何役も担ったりと、まさに「話芸」。気づけば話に引き込まれてしまっています。柳家花ごめ氏に詳しく話を聞きました。「落語鑑賞はとってもカジュアル。会場にもよりますが基本的には飲食OKで、ルールと言えば携帯の電源をオフにするくらい。寄席だけでなく、若手のワンコインイベントなども各地で開催されているのでぜひ気軽にお越しください。最近作られた演目や噺家オリジナルの『新作落語』は聞きやすく、初めての方にもおすすめです」。

これがわかると面白い! 必需品・小道具の使い方

座布団の上に座った状態で、身ひとつで様々なシチュエーションを表現する落語ですが、小道具として手ぬぐいと扇子を使用するのが伝統。それぞれの噺家さんが自分の手ぬぐいと扇子を持っています。特に二ツ目に昇進すると名前入りの手ぬぐいが持てるそうで、花ごめ氏の手ぬぐいはキュートな自身の似顔絵と名前入りのオリジナル。扇子は真打に昇進する先輩から頂いたもの。扇子は閉じて煙草、筆、お箸、火箸、侍の刀、開いて杯や手紙に見せたり、手ぬぐいは本、お財布などに加え、そのまま手ぬぐいとして使うことも。さりげなく胸元から登場し、話の邪魔をすることなくごく自然に小物として使う術は本当に見事です。そんな噺家さんの細かい芸にも注目するとより面白さアップ。

花ごめ氏が落語家を目指したきっかけとは?

弟子入りしてから芸歴10年、現在二ツ目の柳家花ごめ氏が落語家を目指した理由とは。「両親が落語好きで、CDを聴く機会が多くありました。舞台やお芝居が好きだったので、漠然と舞台関係のことをやりたいという思いから大学も芸術学部に。在学中に、現在の師匠である柳家花緑の高座を見たり本を読んだりして落語家を志すようになり、弟子入りすることを決めました。本来は師匠の会やお宅に直接うかがって志願するのが当たり前なんですが、そういうものを知らずに、失礼かなと思ってまず手紙を出したんです。実はそっちのほうが邪道だったと後で知りました(笑)。でも、すぐにお返事をもらえて、早速次の日から付き人としてカバン持ちが始まりました」。

独り立ちするまでの道のり、約4年

「半年くらいの見習い期間を終えると、『前座』という修行期間に入ります。毎日寄席に行き、師匠の着物を畳んだり、お茶を入れる楽屋仕事から『高座返し』という高座の座布団をひっくり返すまで前座の仕事は様々です。あとは師匠方が話すネタがかぶらないように『ネタ帳』という帳簿にその日の師匠方 のネタをメモしておいたりもします。個人差がありますが前座を3〜4年務めると『二ツ目』に昇進し、やっと一人前の落語家として名乗れるように。自分で会もできるようになります。私は今二ツ目6年目、その上の『真打ち』を目指して日々精進しています。最初は反対していた両親も始めてすぐ応援してくれるようになり、今もちょくちょく高座を見にきてくれるんです」。

東京で約20人! 個性豊かな女流噺家さん

現在東京を中心に活動する女性の落語家は20人ほどだそう。「師匠の中には“古典は女にはできない”とおっしゃる方も。たしかに落語は男性が話すようにできているもの。私は声が低いので、侍や職人の役はわりと自分の口に馴染むような気はしているんですが。男性の演じる花魁が妙に色っぽかったりするように、女流が演じる男性も、宝塚の男役的な感じで人気が出たらいいのに、なんて思っています(笑)」。今回は春雨や風子氏が発起人の、協会や流派などの垣根をなくした女性落語家集団「落語ガールズ!」の特別公演に密着。定期公演は毎月第2、第4火曜日に新宿で行われます。近くのカフェで真剣ながら笑いもある打ち合わせを終え、いざ2時間の公演へ。

気軽に鑑賞できる落語イベントに行ってみよう!

超満員の特別公演「落語ガールズ・極」、今回のテーマは「忠臣蔵」。最初に大喜利があり、高座では爆笑の新作落語の数々。忠臣蔵についてあまり詳しくなくても楽しめる公演でした。花ごめ氏はこういった女流のみの公演の他、地元千葉市の土気で、同じ一門の柳家花いち氏とチャリティ落語会を行うことも。「自分の勉強会をホームの千葉でやるというのは安心感があるんです。東京まで出るのが大変という方たちに喜んでもらえたり、逆に東京の方は観光がてら来ていただけると嬉しいですね。落語はなんだか難しそう、というイメージをこういうイベントから変えていきたいと思っています」。今年はお気に入りの噺家さんを見つけて、ぜひ寄席デビューしてみては。

●落語ガールズ!
https://ameblo.jp/rakugogirls/

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