「発見!千葉編集部」

情緒あふれる北総の小江戸、佐原へ

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千葉県の香取市にある「佐原(さわら)」という町を知っていますか? 江戸時代に利根川の代表的な川岸として江戸への荷の集積地として繁栄した商都でその勢いは「お江戸見たけりゃ佐原へござれ、佐原本町江戸優り」とも唄われたほど。商家が連ね、酒造業も大いに発展した佐原は、今もなお蔵造りの町屋や土蔵、洋風建築など伝統的な建築物が立ち並び“小江戸”たる景観を受け継いでいます。映画のセットさながらの町並みは歩くだけでタイムスリップしたような感覚に。近隣には老舗のお蕎麦やさんや甘味処、地元の特産物がいただけるレストラン、古民家を改装したカフェなど洗練された食体験も楽しめます。風情を感じるデートスポットしても再注目を集めていますよ。

「舟めぐり」で江戸へタイムスリップ!

関東地方で初めて「重要伝統的建造物群保存地区」に選定された佐原では、江戸情緒たっぷりの町中を流れる小野川をゆっくりと進む「小野川舟めぐり」が名物。笠をかぶった船頭さんの佐原にまつわるお話しを聞きながら、当時舟運で栄えた町の情景を感じることができます。映画やドラマが撮影されたスポットもちらほら。見たことのある景色や建物を発見できるかもしれません。また、冬になると「コタツ舟」として舟の上にコタツを完備するという粋なサービスも行っています。ポカポカ身体を温めながら江戸の町にタイムスリップしてみては。料金は大人1300円、小学生700円、30分かけて小野川を往復します。事前予約は必要ないので直接乗船場所へ。

歩くだけで見つかる。史跡や有形文化財がごろごろ

町は史跡や有形文化財の宝庫。散策するだけでたくさんの歴史的建造物がお迎えしてくれます。この一帯では昔からの家業を引き継ぎ、今でも営業を続けるところが多いのも特徴。特に地酒、佃煮、鰻などが名産で、関連するお店が建ち並びます。写真は天保3年(1832年)に建築され、油屋、醤油製造、佃煮の製造販売を行ってきた「正上」の外観。そのほとんどが建築当時のまま江戸時代の店構えを残しており、千葉県有形文化財にも認定されている貴重な建物です。また、ここ佐原、実は日本で初めて実測日本地図を作り上げた伊能忠敬が半生を過ごした場所でもあるのです。「伊能忠敬記念館」や「伊能忠敬旧宅」もぜひ足を運んでみてください。

散策したら一休み。甘味がいただける川近の和カフェ

日本食文化の巨匠、松本栄文氏が営む「茶屋花冠 本店」。夏は名物のかき氷、冬はあぶり餅などがいただけます。あぶり餅は米どころでもある佐原の地元名産「満月餅」という最高品種のもち米を使用。佐原の「正上」の濃口醤油と「馬場本店酒造」の最上白みりんを加えたみたらしで味わう、“佐原風”に仕上げています。かき氷は江戸時代後期の宮中で流行した「宇治金時」を再現したもの。削った氷にきび砂糖をふり、最高級抹茶の「初むかし」をふんだんに振りかけ、たっぷりの餡をトッピング。抹茶の香り高い贅沢な逸品です。他にも雑煮やお汁粉、玉子サンドなどこだわりのメニューが揃います。併せて「いなえ」や「遅歩庵」など甘味の名店を巡ってみてください。

●茶屋花冠 本店
住所:千葉県香取市佐原イ1902-4
最寄駅:JR佐原駅より 徒歩約13分
時間:10:00〜17:00
定休日:月曜、火曜(6月〜8月のみ月曜休み、冬季は土日のみ営業)
電話番号:090-4530-0022
HP: http://chaya-hanakanmuri.jp/shop/

佐原の歴史を受け継いだ、和モダンなレストラン

800坪もの庭園を持つ、築150年の古民家レストラン「オーベルジュ・ド・マノワール吉庭」は、この地に店を構えて18年。季節によって表情を変える日本庭園を、ほとんどすべての席から満喫することができるという素晴らしい構造になっています。ここでは“フレンチの匠”として各所で活躍した経験を持つオーナーが提供する和洋折衷、四季折々の創作料理がいただけます。一番人気は日本料理のお弁当。千葉県産の野菜や魚など旬の味覚を使用した繊細で華やかな料理を楽しんでください。他にも佐原には町家や古民家を改装した店内でいただけるレストランが多数。本格イタリアンの「リストランテ・カーザ・アルベラータ」や創作フレンチの店「夢時庵」などもおすすめです。

●オーベルジュ・ド・マノワール吉庭
住所:千葉県香取市佐原イ789-2
最寄駅:JR佐原駅より 徒歩約7分
時間:11:30〜L.O.14:00、17:30〜L.O.21:00
定休日:月曜
電話番号:0478-55-0350
HP:http://www.kittei.co.jp/contents/core/ryourino_goannai/index.html/

古民家に泊まれる「佐原商家町ホテル NIPPONIA」

日本各地の空き家や古民家をリノベーションし、宿泊施設や飲食店、店舗などとして街の活性化につなげる活動を推進する「NIPPONIAプロジェクト」。千葉県内でNIPPONIAの宿があるのはここ佐原だけとなります。県指定文化財である「中村屋商店」をフロント棟レストランとし、その他町中に3軒もの宿泊棟が点在。いずれも築年数100年を超える古民家です。洗練された和モダンな部屋にはテレビや電話がなく、友人や家族との会話を楽しんだり、デジタルデトックスにも最適の空間。プランに含まれている食事は本格的なフレンチとなり、地産地消をモットーに食材はほぼすべて千葉県産です。さらに各部屋には檜風呂を完備。佐原ならではの宿泊体験で歴史に想いを馳せ、癒されてください。

●佐原商家町ホテル NIPPONIA
住所:千葉県香取市佐原イ1720
最寄駅:JR佐原駅より 徒歩約10分
電話番号:0120-210-289(NIPPONIA総合窓口 11:00〜20:00)
HP:http://www.nipponia-sawara.jp

お正月は、寿獅子舞やオリジナル正月飾りで大盛り上がり!

この歴史ある町並みを後世に伝えるため「NPO法人小野川と佐原の町並みを考える会」や「佐原おかみさん会」など各種団体の方々が保存活動を行っており、その景観を活用した行事、展示会などのイベントが盛んに行われています。朝採れ野菜や手作りの加工品などを販売する「青空市」や「小江戸佐原の骨董市」など定期的なマーケットをはじめ、お正月には「佐原・町並み・お正月」と称して、オリジナルの正月飾りで来訪者をもてなすそう。今年は1月6日(日)に寿獅子舞が町を練り歩き、正月気分を一層盛り上げます(雨天中止)。また、毎年夏と秋には約300年の伝統を誇る「佐原の大祭」が行われるなど、1年を通して見どころたっぷり。イベントに参加して佐原の魅力を存分に感じてください。

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住所
〒260-0031 千葉市中央区新千葉1-1-1 ペリエ千葉2F-3F
営業時間
10:00~22:00 日・祝10:00~21:00
※一部店舗により異なります